女の子専用歯ブラシ

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女の子専用歯ブラシ

歯ブラシと言えば、大人用/子供用という分類が一般的だが、近頃、"女の子専用歯ブラシ"という歯ブラシが売れている。開発したのは生活用品の王手、花王。定番歯ブラシ『チェック』を"女の子専用歯ブラシ"としてリニューアル発売したところ、昨年8月の発売以来から1年間の売り上げが、計画の1.2倍の伸びを記録。1991年発売のロングセラー商品が、なぜ"女の子専用"として生まれ変わったのか?ヒットの背景とその効果について紹介します。

女の子専用歯ブラシのヒットの背景

ヘッドの先端部分が細く、奥歯や隙間などのブラッシングに適した花王の歯ブラシ『チェック』は、発売以来、同社の定番商品であるものの、歯ブラシと歯磨きのブランドを揃える傾向のある近年、売り上げが伸び悩んでいた。

ブランドのテコ入れにあたり、オーラルケア用品の担当者は、年2回、花王が女性500人を対象に行っているアンケートで出た「若い女性はバスタイムやテレビを見ながら、長い時間をかけて丁寧に歯磨きをする傾向がある」という結果に着目。『チェック』の特性を元に、歯磨きに時間をかける若い女性層にあわせ、機能面やデザインなどをリニューアルし"女の子専用歯ブラシ"として発売した結果、今まで希薄だった『チェック』の特長が、"女の子専用"という切り口で明確化され、ターゲット層を中心に売り上げがアップ。さらに、"女の子専用歯ブラシ"という言葉の斬新さが、幅広い消費者の関心を集め、その話題性がヒットを押し上げる形につながった。

女の子専用歯ブラシ 誕生の効果

このブランドの刷新が気づかせてくれたことは、"女の子専用歯ブラシ"をいう新しい切り口が消費者の関心を集めるということばかりではない。

歯磨き粉と同ブランドで揃えた歯ブラシの価格に比べ、歯ブラシ単独ブランド(従来の『チェック』など)の商品は、安売り商材にされがちだが、"女の子専用"という付加価値がついたことで、安売り商材だった『チェック』が、歯磨き粉ブランド歯ブラシと、安売り歯ブラシの中間の価格帯で販売されるようになったのだ。"女の子専用歯ブラシ"の誕生は、既存イメージを捨て、ブランドが抱える問題を積極的に見直すことで、商品価値の向上につながるという好例にもなったのである。

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